5654人が本棚に入れています
本棚に追加
/603ページ
「森下が…また助けに来てくれるとでも思ってんのか?」
そう思ってます。
だってホワイトボードに…ここって…。
「 ココにって一回連絡したが、場所を変更したって
連絡したからココから一番遠いとこに向かってんじゃねーか?
あのバカ…」
この人…色々悪知恵が働く人なんだろうな…
だからあれだけの量のデーターを残して強請っていたんだろうな。
今回はそれが逆に…証拠になってしまった訳だけど…
「社内のデーターや写真だけだと思ってただろう。
これにも…データーが入ってる。」
そう言ってかざしたUSBを見て、
ドキリとする。
「こん中には…小須田の女房のデーターも入ってる。
ネットで晒せば、あんな女…外も歩けないようになるだろうな。」
どれだけ人の気持ちを踏みにじれば気が済むんだろう。
そう思えば思うほど腹が立ち、
主任が来なくても…立ち向かわなくては…と思う。
親指と人差し指で挟むようにして持ったUSBは
渡す気なんて全然ないくせに、
ひらひらと私を挑発するかのようにして
見せびらかしている。
最初のコメントを投稿しよう!