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『“逃げれない”』
その“指輪”はそう言った。
『“願い”とはただの“逃げ”でしかない。』
その“指輪”はそう告げる。
『“今”決めよ。』
そして“指輪”は決断を迫る。
『“護る”ために“命”を捨てるか“捨てる”を選び“日常”に戻るか。』
異能に憧れなかったわけではない。
だが、リスクが大きすぎる。
それでも、ただの“日常”に戻ってしまえば僕は『悪』でしかない。
『悪』が“護る”か。
なかなか面白そうだ。
乗ってやる。
「“guar ”(ギュア)。この名前でお前の契約に従おう。」
『我の名は…』
「“dian”(ディアン)だ。 」
指輪が名を名乗る前に新たなる名前をつけた。
『2人で“guardian ”守護者か。』
「構わないだろ?」
『ああ、勿論。ただ一つだけもう一度言おう。』
「なんだ?」
『“願い”という“逃げ”は消えた。貴様にあるのは“護る”という“現実”だけだ。』
「了解したよ。ディアン。でもさ、お前の異能の力は正直“賭け”になる気がするんだが。」
『それはしょうがないだろ?そういう異能を持って生まれたRingなのだから。』
召還系No2“RR”これが僕に与えられし異能。
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