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雨が降り出した
夕方の空
泣き虫な子供のように
気まぐれ
週末だというのに
予定は無いから
真上見ながら
眠り繰り返す
その中で見た夢
人生の最後が
こんなだったら
僕にとっては幸せ
広い平原の中に一人
ギターを肩から下げ
弾き語る 切ない歌を
ただ いつまでも
最後のフレーズが
口から抜けた時
終わりだと 感じるんだろ
やっと見つけたよ
物置のダンボールを漁り
懐かしい バンドスコア取り出す
埃まみれのギター
一弦は切れたまま
ケースに押し込み バッグを背負って
北の大地を目指す
曇りがちな空
明け方の朝
僕の今みたいな
色して
飛び出してきたのに
当ては無いから
窓の外見ながら
独り言呟く
その時に見た町
あのころの友達
思い出したら
僕は悲しい
公園のベンチに一人
俯き座り込んで
口ずさむ アニメの歌を
日が 沈むまで
星空が輝き
三日月が笑う時
サヨナラと お別れ行くよ
また明日会おう
僕の終わりを 誰が何を言おうと
見つけた答えが 僕だから
愛しい人と 手を取り合うことも
世界を動かす行為も
壊したい衝動さえ どれも同じなんだ
気づけたよ
広い平原の中に一人
ギターを肩から下げ
弾き語る 切ない歌を
ただ いつまでも
最後のフレーズが
口から抜けた時
終わりだと 感じるんだろ
このまま ここで倒れても
良かったと思える場面が
僕の全てだ
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