カイコウ

2/9
前へ
/75ページ
次へ
あのチビ女が意味のわからないセリフを言った直後、人が来た さっき言っていた家を直してくれる人だろう そのすぐ後に俺の両親、そして姉も帰ってきた 言ってなかったが俺の家は4人家族だ つまり全員集合した訳だ それから家族に色々質問され、それに答えている間に家が完全に元通りになっていた …魔法すげぇ 家が直ったので外にいる理由もなくなり、さっきのチビ女も含めた5人で我が家のリビングに集まった 家を直してくれた人はもう帰ってしまったようだ お礼したかったなぁ… でも…今はそれどころではない それはさっきのチビ女のセリフが原因だ 俺が魔法?…ハッ。ふざけんな 「さて…改めまして、私は木城都(きしろみやこ)といいます。津白崎魔法学校で教師をやっています」 「はぁ…」 その体で教師かよ… 「それで、ウチの息子は魔法が使える…ということでしょうか?」 親父がチビ…いや、木城さんに尋ねる 「はい。魔力も持っていますし、素質もあると思います」 「そうですか。しかし、何故、ウチの息子を?」 「正直な話ですね、狙われてるのは貴方の息子さんだと思っています」 ウチの家族が息を呑むのを感じた でも俺はなんとなく予想していた なぜならアイツは家の前を通りかかった俺をこの家の住人だと理解していた それにアノ質問、そして俺の持ってる箱 だったら多分狙われてるのは俺だろう 俺の家族全員じゃなく、な
/75ページ

最初のコメントを投稿しよう!

256人が本棚に入れています
本棚に追加