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「親父、母さん、姉ちゃん。俺、行くよ。流石にまだ死にたくねぇし」
「ちょっと鍵一!あんたわかってて言ってんの!?」
「わかってるよ、姉ちゃん。この人は俺を利用しようとしてる。でも逆に俺はこの人を利用すればいい。そういうことだろ?」
「でもアンタは命狙われてるのよ!?」
「だからこそ、だよ。正直俺達は魔法なんてものに対抗できないだろ?」
「それは…そうだけど…」
「だから俺は行くよ。それに…」
丁度いい。なにかの縁だ
俺の能力についても調べさせよう
「…お前が自分で決めたんだな、鍵一?」
「あぁ。悪いな、親父」
「お前が決めたことならそれでいい。ただ…死ぬんじゃないぞ」
「おう。ということだ、木城さん。アンタんとこで世話になるよ。色々と、な」
俺のセリフを聞いた木城さんはニヤリと笑った
「流石私が見込んだ子ね。いい判断だわ。それに…頭もホントよく回るみたいだし、ねぇ?」
「木城さんに言われたくないなー」
「じゃ、キミはウチの学校に来るってことでOKかな?」
「あぁ。よろしく頼む」
俺は頭を下げた
これからお世話になるんだし、コレぐらいは、な
「んじゃチャチャっと用意してくれる?」
「…は?」
「だから学校行く用意だよ。ここから通うには遠すぎるからね。寮に入ってもらうよ」
「…今から?」
「うん」
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