33人が本棚に入れています
本棚に追加
「楓くんて、先週、あんたがいない間に転校してきたばっかりの西荻(にしおぎ)先輩?
三年の?
イケメンの?
一週間でもうすでに5人の美少女を振ったっていう?」
ユカの質問にわたしは頷く。
「そうだよ。その西荻先輩のことですとも。
はぁ…。楓くん、変わってないわぁー。
イケメンぷりといい、もてっぷりといい……。
さすがわたしの王子さま!」
「王子さま……。
高校生にもなってそんな単語口に出せるひと、なかなかいないよ、あんた」
「でも、ホントに王子さまなの!」
ため息混じりにまゆをひそめるユカ。
最初のコメントを投稿しよう!