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「楓くんて、先週、あんたがいない間に転校してきたばっかりの西荻(にしおぎ)先輩? 三年の? イケメンの? 一週間でもうすでに5人の美少女を振ったっていう?」 ユカの質問にわたしは頷く。 「そうだよ。その西荻先輩のことですとも。 はぁ…。楓くん、変わってないわぁー。 イケメンぷりといい、もてっぷりといい……。 さすがわたしの王子さま!」 「王子さま……。 高校生にもなってそんな単語口に出せるひと、なかなかいないよ、あんた」 「でも、ホントに王子さまなの!」 ため息混じりにまゆをひそめるユカ。
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