01

5/35
前へ
/190ページ
次へ
「本気でいってる? 知り合いなの?」 「…まぁね」 「いつ気づいたの?」 「……今朝だよ」 「しゃべったことは? むこうもあんたのことしってんの?」 「…それは」 ……なんとも微妙だ。 わたしがだまると、ユカはふふんと笑った。 「まっ、すごいわねー。 最強イケメン転校生の西荻先輩が、実は、あんたみたいな、平々凡々天然ボケガールのダーリン(王子さま)だったなんてねー。 みんなさぞかし驚くでしょうねー。」(棒読み) うそかはったりか妄想だと決めつけての発言、これ絶対。 あー、もーーーっ。 わたしは苛立った。 嘘じゃない。ほんとうなのにっ。
/190ページ

最初のコメントを投稿しよう!

33人が本棚に入れています
本棚に追加