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その頃敬太は泣いていた。
笑顔で言ったのは
ただの強がり
そして少しばかりの抵抗
交番の前を通ったとき
警察が
「ぼく、どうしたの?学校は?」
声をかけ
敬太は顔を上げた
警察は敬太の顔を見て
少しびっくりしていたが
平然を装おうとしていた。
「そ、その顔どうしたの?」
「生まれつき…」
「そ、そうなんだ」
「じゃあね、お巡りさん!」
クラスメイトに
見せたような
笑顔を警察にもして
敬太は歩いていった
「あの子…目も片方ないし…笑うと…」
警察は
思い出しただけで
吐き気がしたため
思い出すのをやめた
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