5118人が本棚に入れています
本棚に追加
「あれ?えっとさっきの、浩太さん!」
尊くんが浩太の目の前に立ち、そう言った。
浩太は尊くんの言葉を無視して
「みゆ、偶然だな。
ちょうど話あったから良かった」
と言った。
「……」
偶然?
そんなはずない。
こんな時間まで何してたっていうの。
あたしは尊くんの顔を見ると、無視されたせいか怪訝そうな顔をしていた。
「あ…じゃあみゆちゃん、俺行くね」
尊くんはそう言って、歩きだした。
お願い、行かないで。
待って。
あたしはそう言いたかったけれど、ついさっき会ったばかりの彼にそんな事言えるはずもない。
最初のコメントを投稿しよう!