ヴァンパイア ～哀しみの向こうに～

過去の自分

【嫌だ…】
菜実は全速で走って何とか逃げ切った。
そして、劉堡達の所に着いた。
【劉堡っ…あっ!?】
劉堡が知らない女の首に噛みついていたのだ。
【うっ…】
菜実はすぐさま逃げ出した。
【ん？】

【ぐすっ…】
【また戻ってきたのか？】【あっ…】
それはさっきのヴァンパイアだった。
【噛まれに来たのか？】
【アンタ等化け物なんて】【化け物？ハハッすごい言われようだな】
【劉堡は違う…】
【劉堡？九条劉堡!!あの方も同じさ。俺達と同じ化け物だよ】
【あっ…そうだね。違ったんだ、元々。】
【大人しくしてな。すぐに血を吸ってやるからよ】
男は菜実に近づいた。
パーン
【何っ!?】
【触るな。近づくな】
菜実はヴァンパイアハンターの銃で男を撃った。
【バイバイ】
バーン
【あっ…私…劉堡を…うわぁぁぁ】

「くっ…」
「どうかした？劉堡」
「いや、少し疲れただけだ。おやすみ時哉」
「ゆっくりやすむといいよ」