少女の悲しみ

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【劉堡っ待ってよ。置いてかないで】 【君は僕達とは違う。】 【嫌だっ】 【君は僕達にとっては餌でしかないんだよ】 【いやっ…劉堡っ】 「劉…堡?待って…」 「菜実…」 劉堡は菜実の部屋にいた。「ごめんね。」 菜実の涙を拭いた。 「可哀想に…」 劉堡は菜実の傷を口に当て、傷口をふさいだ。 これも、ヴァンパイアの力だ。 「ん?」 菜実は朝になり目を覚ました。 「傷が…劉堡」 コンコン 「菜実?入るぞ」 伸が入ってきた。 「あっ…昨日は…」 「早く用意しろ。学校行くんだろ?」 「えっ?あぁ…うん」 「昨日のことは何も聞かない。お前が無事なんだからそれでいい」 「ありがとう…伸」 「あぁ」 「用意できたらこい。飯出来てるから」 「うん」 菜実は昨日の事を考えながら、学校の用意をした。
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