25人が本棚に入れています
本棚に追加
「理事長っ」
「時哉くん、どうしたんだい?って菜実?」
「申し訳ありませんでした。僕の配慮が足りないせいで菜実が…」
「何があったんだい?」
「うちの生徒のヴァンパイアが、菜実に噛みついたんです。あとは少し乱闘を。」
「乱闘?まぁ、とにかく運ぼう」
「はい」
理事長と時哉は菜実をベットまで運んだ。
「すみませんでした。」
「いやいいんだよ。だが、菜実はどうだろうね。また怖い思いを体験してしまったからね。」
「ん?」
菜実が目を覚ました。
「菜実っ、大丈夫?」
「あっ…だれ?あなたたちだれ?」
「菜実、僕だよ。君の父親で理事長だよ」
「ちち…お…や?りじちぉー?」
「そうだよ。彼は時哉くん。君の大事な人だよ」
「とき…や?だいじ…なひと」
「菜実、本当に忘れてしまったの?」
「…?」
「劉堡の事も忘れてしまったって言うのかいっ?」
「時哉くん」
理事長が時哉を止めた。
最初のコメントを投稿しよう!