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あれから何十分かが経ってから部屋に戻った。
「何してたんだ?」
窓の外を見ながら静かな声で空夜は菜実に訪ねた。
「少し散歩」
「散歩ね…ねぇ菜実何で嘘をつくんだ?」
「何言ってるの?」
「あの伸って男に会ってたんだろ?」
「そんなわけ…」
空夜は今までにないぐらい恐い顔で菜実に近づいて行く。
「俺を誰だと思っている。」
「…」
空夜は菜実の腕を片手でしっかり掴むとベットに押し倒した。
「空夜?なにするの?」
「俺の血は吸えないのに、あんな男の血は止まらないほど吸えるんだな」
「何で…」
「血をたっぷり吸ったんだから大丈夫だよな?俺にも吸わせろよ」
「止めて空夜っ…嫌だ…怖いよ…」
菜実は空夜から逃げようと暴れる。
「お兄様には逆らえねぇよな」
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