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それから数日、何事もなく過ごしていた。
そんなある日異変は起こった。
「かはっ…」
菜実の体が血に飢え始めたのだ。
伸の血を吸ったため菜実の体が血を覚えてしまったのだ。
「あぁっ…はぁはぁ、あぁっー」
寮の階段を降りようとしていたため、脚を滑らせ下に転がり落ちた。
あまりの苦痛に菜実は叫んだ。
「ああぁぁぁっー」
その声を聞いた、香、秀哉、美琴、時哉が部屋を出てホールに出てきた。
「菜実っ」
真っ先に菜実の元に時哉が来た。
「大丈夫かい?菜実」
「大丈夫…です。」
「どうしたんだい?」
「血…」
菜実の目が赤くなり、時哉の首に噛みつこうとした。が、菜実は直ぐに我に返り時哉から離れた。
「私…いや…」
菜実の意識はそこで途切れた。
次に目を覚ましたときは、ソファに寝かせられていた。
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