体の変化

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バンッ 勢いよく理事長室のドアを空夜が開ける。 「もっと静かに入ってきてよね桐生くん」 理事長が空夜に話す。 「あぁ、すまない」 部屋には理事長と劉堡、時哉、そして伸が居た。 「ところで、何か用かい?桐生くん」 「あぁ、えっと劉堡っ」 「なんだい空夜?」 「菜実、コイツの事分かるか?」 劉堡を指差して言った。 「なみ?」 「えっ!?あぁ、お前の名前だよ」 「なみ?」 「あぁ」 「なみ!!なみ!!くうや!」「そうだよ。で、アイツは分かるか?」 「だぁれ?」 「劉堡もダメか…」 「空夜、どういう事だい?」 「あ?あぁ、記憶喪失ってやつか?」 「なぜこうなった?」 「分からねぇよ。朝起きたときには記憶がなかったんだ…」 「記憶がないだけじゃなくて、心が子供になってしまっているね」 時哉が劉堡に言うと 「そうだね。なみ?」 「ん?あなたはだれ?」 劉堡が菜実に近づいた。 「僕は、劉堡だよ。彼は時哉」 劉堡は時哉の名と自分の名前を菜実に教えた。 「りゅうほ?ときや?」 「うん」 菜実は理事長を指差して空夜を見た。 「あれは理事長だ」 「りじちょぉー?」 「あぁ」 「あれは?」 次は伸を指して言った。
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