第二夜 うしおととら

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A「北海道に旅立つ辺りから始まって、最後まで白面を追い続けますからね。」 暁「まあ、途中色々あるけどそのほとんどが白面に繋がっていくって言う中々長いよね。」 A「最初に名前が出たのが、多分飛行機のフスマの時だから、5巻くらいからずっとか……。」 暁「母親の事もあったしね。」 A「確かに、それにしても読み返してみると本当に、名キャラ、名台詞が多いですねぇ。」 暁「うん、ただカッコいいだけじゃなくて色々考えされられる作品でもあったよね。」 A「鎌鼬編の、潮が謝るシーンとかですね。」 暁「そう。動物が環境破壊で人里に下りて来るとかって話はよくあるけど、それは妖怪でも同じなんだよね。静かに暮らしていたかっただけなのに、人間が身勝手な理由ですみかを奪ってしまった」 A「それで人を襲ったのが正当化されるわけでは無いですけど、きっと十郎は潮の涙で救われたんでしょうね。」 暁「あとはやっぱりなまはげ?」 A「ですね。最後、槍で縫いとめた時の潮の表情が印象的でしたね。」 暁「確かに、あの時は他の時の怒りとはちょっと違ったね。」 A「はい。『元飼い主の史代さんを襲った時、お前は猿であることも止めた。猿でも無い、なまはげでもない、お前はそこで乾いて行け』。普段は直情的に怒る潮の見下ろしながらの冷たい視線、静かな怒りは多分印象に残っている人も多いのでは?」 暁「うんうん、片山とかもここら辺からどんどん潮に毒され(笑)ってったよね」 A「ですねぇ、幽霊船があって、サンピタラカムイが出てくる辺りでは本当に男を見せてくれましたよw」 暁「うんうん、好きな人を守るために恐怖を払って神酒を飲むとかね。」
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