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A「まあ、今のいらない説明だけでも、ナデシコがラブコメだけじゃない、SF的要素を持った作品ってのは理解してもらえたはずですね」
暁「そだね。いや、いらないって言うなよ。まあ、俺は半分も理解できなかったけど。所で、相転移エンジンって結局何なの?」
A「あー……まあ、分かりやすくするためにとんでもなく端折っちゃいますね」
暁「うん。」
A「すごく簡単に言うと、相転移ってのは物質が状態を変える事です。」
暁「水が氷に、みたいな?」
A「そそ。で、逆もまたしかり。氷が水になる場合、気温が高いから溶けるわけですよね?」
暁「普通はね」
A「この温度差が大きいほど「熱エネルギーの準位差(温度差というか、エネルギーの差)が高い」となり、水が溶けて気温と近い温度になれば、熱エネルギーの準位差が低い」です」
暁「混乱してきた」
A「頑張れ大学生! で、宇宙が出来た当時はその準位差にすごく偏りがあってそれが膨張する、っていう相転移(準位差を減らす)をする際に膨大なエネルギーや光が生まれたとする理論があるわけです。」
暁「あー要するに?」
A「宇宙が膨張相転移、エネルギー発生!」
暁「OK、理解した」
A「で、その現象をエンジンの炉で行うわけです。宇宙の出来た当時に近い環境を作って、『高準位⇒低準位』に移り変わる時のエネルギーを船を動かすのに利用しているわけです」
暁「もっと簡単に一言で言ってくれ」
A「エンジン内部でビックバン!」
暁「OK」
A「ちょっと違うんだけど……まあいっかw」
暁「何で科学番組みたいになってんの?」
A「まずはナデシコがラブコメだけじゃないってのを分かってもらおうかと……」
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