アカンタレ

施設での生活

建物の中に入ると、俺が最初にお世話になる寮の職員が待っていて、母と簡単な話をして、これから生活する寮に向かうことになった。

通ってきた山の斜面を今度は下り、観察寮という建物についた。

ここで簡単に教護院の生活について説明を入れると、教護院には、観察寮、あとは、１寮から13寮とたくさんの生活する建物がある。
5寮、6寮、7寮、9寮は女の子が生活する寮になっている。
それぞれの寮には、職員の夫婦が住み、寮長先生と教母さんと呼び施設を出るまでは、四六時中、一緒に生活することになる。
寮ごとに、生活する内容が異なり、どこの寮に行くのかは、かなり重要になってくる。
その寮の振り分けをするのが、俺が
最初に連れて行かれた観察寮である。