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初夏の爽やかな朝日の元、まだ涼しく感じる空気を肌に感じながらアイシャは空を飛行していた。
夏が近付き……即ちウィッチレースの開催が迫りアイシャはその練習を開始したのだ。
シード権があるため、本戦出場が決定している。
今年も負ける訳には行かないと、アイシャは自慢の黒翼を使った機動の特訓に勤しむ。
特訓と言っても筋力の強化しかないが。
巡航スピードで飛行していたアイシャは、スロットルを開き大会の最高スピードへ加速。
そして強引な旋回。
ミシリと翼を動かす付け根の筋肉が悲鳴を上げたが、アイシャは無視。
驚異的な旋回半径で旋回を終えた。
「最近戦闘機動ばかりだったから、レース機動は応えるなぁ」
減速しながら、アイシャは1人ごちた。
「まぁ、勘を取り戻すしかないな」
アイシャは空を見上げる。
輝く太陽に青い空。
清々しい空を見てアイシャは一言。
「平和だよね、本当に」
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