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《不老とは幸せなのか》
いつかは教えてくれるのだろう。なんで教えてくれないの?シンクはいつも頭の片隅で疑問に思っていた。
セイが語るように諭すように口を開く。
「シンク。思えば知るような歳になったんだな、子供子供と思っていても成長ははやいもんだ……。」
「う~ん、まだ僕は子供だよ、父さん。でもね……なんで他の子は使ってるのにうちは教えてくれないのだろうって。」
「そうか。」
セイは頷くと、しばし沈黙した。
セイを中心に重い空気が流れはじめ辺りを包み込んだ。しばらくすると黙っていたフレイが空気を切り裂くように言葉にする。もういいじゃない、あなた。 と。
「よし、分かった。教えよう。」
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