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翌朝目が覚めると、喉の渇きと空腹が襲う。
とりあえず川の水を飲み顔を洗った。
「果物でも探そう…」
空腹で力が出ないまま森を探索してると林檎と桃を足した感じの果物を見つけた。
毎日色々な本を読んでたおかげで、ある程度食べれるものと、危険なものの区別はつくようになってきた。
この世界は、この林檎と桃のように何かと何かが合わさったようなものが多いからすぐに覚えれるようにはなったが実際、現物を見たことがないため少し不安を覚える。
「大丈夫だろう。」
あまりの空腹で食べれたら何でもイイやって感情の方が大きかった。
「すっぱい…」
少し涙目になりながら、満たされるまで食べ続けた。
3つほど手に持ち先ほどいた川に戻る。
それから、森を探索し果物を集め川岸にはいろんな種類の果物があつまった。
「しばらくは大丈夫だろうけど、1ヶ月もこんなんで生きてけるのかな?」
一人悶々と考えるが答えなんてでやしない。
考えることをやめて、日課の剣の素振りを始める。
なんだかんだ言っても日常に染み込んでしまって、今ではやらなきゃ気が済まない。
数時間鍛錬して腕がきつくなってきた。
「結構、この世界にもなれてきてるのかな?」
フフッと小さく笑ってしまった。
けど、やっぱり、父さんとの最後の日。
母さんのあの苦しそうな顔が忘れることができなかった。
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