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痛む頭を抑えながら急いで家からはなれた。
近くにある公園へ向かった。僕の毎朝の日課だ。
早朝ランニングや、散歩をしている人しかいなく公園にはあまり人はいない。
僕はポケットの中にあるクシャクシャなハンカチを濡らし後頭部に当てた
ッッッッぅぅ・・・
水がしみて痛みがまた襲う。
ハンカチを当てながら
ヒステリックな声を上げた母を思い出す。
いつも、理由のわからない事をいいながら僕を打つ。
般若のような顔をしながら目は悲しげで痛々しくをも感じてしまう。
その顔が頭から離れない。
だから、僕はできるだけ顔を合わさないように過ごしていた。
母さん…ごめんね。
生まれてきてごめんね。
辛い思いをさせてごめんなさい。
殴られて、傷つけられてもイイ。
母さんの心が少しでもスッキリするなら。安らぐのなら僕はいいんだ。
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