呼んでますよ、白夜さん

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(此処は…?) 何も見えない闇…まるで街灯りの無い新月の夜のような漆黒の空間に、俺は立っていた (俺は確か気を失って…それから…それから…クソッ、思い出せねぇ…!!) 先程のダメージが残っているせいか、思考も覚束無い… そんな時だった… ―タスケテ… 「…!? なんだ!?」 相変わらず闇で見えない中、頭の中に先程と同じ声が響き渡り、俺を覆う闇が徐々に晴れて行き、俺の目に入って来たのは… 「コイツ等は…?」 腰まで伸びた漆黒の髪を後ろで1つに括り、朱と金のオッドアイの少年…ガキの頃の俺の姿をした奴等が、生体ポットらしき物に入ったガキ共の姿だった… 「お前達はいったい……」 そこまで言い掛けた瞬間、俺の意識は光に包まれていった…
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