呼んでますよ、白夜さん

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所は変わって鍛練場… 「はぁぁぁぁ!!」 「オォォォォ!!」 審判役の俺の目の前で金髪ショートカットの女性のトンファーによる連撃と、もう一方の腕が六本ある浅黒い肌の男の様々な得物による連撃とが凄まじい速度でぶつかり合い、火花を散らす… 女性の名はマリア…キリスト教で有名な聖母マリアであり、天界きっての猛者(バトルジャンキー)である。 そして男の名は阿修羅…仏教の釈迦如来の守護者であり、マリアの喧嘩仲間でもある。 「フッ…腕を上げたじゃないか阿修羅ぁぁぁぁぁ!!」 マリアは心底楽しげな表情を浮かべると、更にラッシュのスピードを上げる 「ぐぅぅ…なに、それを顔色一つ変えずに軽々と捌くお主に言われとうない…な!!」 ―ガギッ!! 阿修羅がそう言い終えるや否や、2人の影は交差する… 「それまで!!」 俺はそこで声を発した… 結果は… 「チッ…引き分けか」 右のトンファーで阿修羅の剣を防ぎ、左のトンファーで阿修羅の胸を突く寸前で止めているマリアと… 「むぅ…仕留めたと思うたのだが…未だ精進が足りぬか…」 一本の腕に持った剣でマリアの右のトンファーを止め、別の腕に持った槌でマリアの頭上スレスレで止めている阿修羅の姿だった… ちなみに、勝った奴が俺と死合う予定だったのだが…お流れとなった
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