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光に包まれ、心地よい微睡みから徐々に意識が覚醒し、クリアになっていく…
「ん…」
そして、ゆっくりと目を開ける…
「…見慣れん天井だな」
「おぉ白夜、目を覚ましたか」
周りを見る限り、誰かの私室のベッドに寝かされていたようで、隣にジジイと真っ赤な顔をして古代中国の役人モドキの衣服で長い顎髭が特徴的なオッサン…閻魔が腰掛けていた
「ジジイに…閻魔のオッサン、珍しいな…アンタが居るなんて」
「うむ、主への仕事の依頼で此方に来たら、ちょうど主が倒れたと聞いてな…」
「俺への仕事の依頼…?」
閻魔の言葉に思わず首を傾げてしまう…元々それぞれの管轄が異なる為、そんな事は一度も無かったからだ
「うむ、ところで主よ…身体が思うように動かなかったり、変な声が聞こえたりせぬか?」
(…!!)
「…ノーコメント」
唐突な閻魔の質問に表情こそ変えなかったものの、全身の毛穴から冷や汗がドッと溢れる
辛くも閻魔の視線に真っ向から見つめ返して答えたが、目眩に襲われてベッドに倒れる
(これは…身体が…!!)
身を起こそうとするが、身体が言う事を思うように聞かず、指先が辛うじて動くのみだ
「う~む…閻ちゃんや、コリャ…」
「主の想像した通りだろうな、ゼウスよ」
「おい、2人共…分かる様に説明しろ」
2人の話がまったく分からないので口を挟む…当の本人としては、知る権利が有るしな
「ふむ、よかろう」
閻魔はそう言って両手を組むと
「今、主は人間界に魂を惹かれておる」
そう告げた
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