幸運のチケット

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ショックで食べれなくなった私の事を心配してさっちゃんは私のアパートに連日通い話を聞いてくれた。 職場の同僚は一人じゃ変な考えが浮かんだら困るからとよく誘いをかけてくれ部屋の外に連れ出してくれた。 別れた直後は色んな事を考えた。 異性を簡単に信じてしまった自分に腹が立ち愛情があると勘違いしていた自分が笑えた。 正直なところまだ彼への愛情が自分に残っているから次に進めないし進む気もない。 アイドルグループにお熱だと周りに思ってもらえばそっとしておいてくれるのではないか…。 そんな期待をしていた。 「まあしばらくは現実逃避もいいんじゃない???」 何も言わなくても気持ちをわかってくれるさっちゃんとの関係はとても居心地がよくかけがえのないもの。 「あたしとしてもライブはともかく横浜旅行は魅力的だし♪」 韓流には全く興味のないさっちゃんはガイドブックの方が魅力的のようだった。
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