幸運のチケット

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そして迎えた当日。 横浜入りしたその足でvoiceのライブを満喫した私とさっちゃん。 ライブに来るまでは興味を示さなかった彼女も生のライブを体感したあとにはすっかりvoiceのリーダーの大ファンに。 「真愛っ!ちょっと私、ユナクにハマっちゃった!超かっこいい!」 ものすごい上がりようの彼女のテンションに圧倒されてしまった私。 なんだか私の方が付き添いみたい(笑)。 ホテルについてもしばらくさっちゃんの興奮は収まらず私がやっと解放され眠りにつけたのは明け方だった…。 「うーん」 カーテンの隙間からさしこむ朝日を浴びベッドの中でおもいっきり背伸びをする。 「よく寝た~。おはよう。さっちゃん。」 と横のベッドにいるはずのさっちゃんがいない。 部屋を一回りしてみるけどやっぱりいない。 携帯を手に取るとさっちゃんの番号を鳴らす。 「やっと起きた~???」 ちょっと不機嫌そうな声に時計を見るともう11時。 「真愛いくら起こしたって全然起きないんだもん。」私はただひたすらさっちゃんに謝る。 すると電話口でケラケラと笑いだしたさっちゃん。 「あなたの寝起きが悪いのは知ってるから大丈夫よ。新大久保にユナクのグッズ買いに来てるの。でておいで。」 電話を切り一通り用意をするとホテルの部屋を後にした。 「この電車でいいんだよね…。」 駅員さんに教えてもらった電車に乗り込み座席に腰かける。 平日の昼間とあって人もまばらでゆっくりと座ることができる。
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