壬生浪士組

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~壬生浪士組屯所~ ?「…江戸に行かせて、何日だ?」 眉を寄せ、不機嫌丸出しの男は、 壬生浪士組副長、土方 歳三だ ?「な~に、総司なら大丈夫だ! 道に迷ったところで、刀片手に脅してでも帰ってくる可愛い子さ♪」 そして、この脳天気なゴリ…いや、男は 壬生浪士組局長、近藤 勇だ 土(勝ちゃん…アイツは、隙あらば人の寝首欠こうとする外道だぜ;) 心の中で叱咤しながら、土方は次の手を打つ パチッ 近「…そう来たか」 土「激剣師範の筆頭がいねー間に、隊が緩くなっちまう」 パチッ 土「だー!!ま 近「待ったは無しだぞ」 ほんの数刻で局面をひっくり返されてしまった ジャラ×② 碁盤を挟んで、縁側で寛ぐ二人は、 一見したら穏やかだ… 近「…トシ、今回の遠征…隊士募集と唄っちゃいるが…」 ジャラ 土「勝ちゃん、握ってくれ」 近(……) ジャラ 土「勝ちゃんが黒だ」 近「…トシが白か……」 この二人、意外にも腕前は五分だった ドタドタドタ 土「…チッ、無粋な野郎だ」 ?「沖田隊長が帰られました!」
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