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ミーンミンミンミー
この狭い座敷に、男共に囲まれ、それでも涼しさを得られるのは、
障子が開け放たれているからだろうか…
舞(しかし、あの掛け軸は趣味が悪い…)
沖田が隣で説明するのをボンヤリ聞きながら思う
サワサワ
微かに吹き込んだ風に掛け軸が揺れる
"誠"とデカ×②書かれたソレは、お世辞にも高価な物ではなさそうだ
近「ほぅ…では、月白殿が総司を助けてくれたのだな!」
涙ぐんで、舞を見る近藤だが、土方は舞を睨んでくる
土「…月白と言ったか…京にいつまで滞在する気だ?」
眉間の皺すげーな、おい;
なんて思いながら、答える
舞「私は流浪の身…宛の無い旅故、気の身、気のまま」
実際、今までも自由に生きていた
近「おぉ! では、京にいる間 屯所に住まうとよい♪
なんてったって、総司の恩人だからな」
舞「あ…いえ、自分は… 沖「わ~い! 私の部屋に同棲ですね♪」」
薄々感じていたが、この屯所に食客と言う名の監禁をされるらしい
沖「ボソッ…これから、よろしくお願いしますね(黒)」
舞「……;」
土「……」
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