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土「青龍刀だと!?
……ってことは、なんだ? あの馬鹿長い刀は、薙刀(ナギナタ)だっつーのか?;」
見る限り形状は自分達の刀と大差ない…ただソリが無く、長いというだけ…
土「青龍刀っつーと、三国志演義のアレか?」
確か、武将 関羽も冷艶鋸(レイエンキョ)っつー青龍刀を持ってたっけ…
土(しかし、あれはどー見ても薙刀じゃねーぞ;)
腕を組み、思案する土方に島田は助言した
島「正式には、薙刀(ナギガタナ)だと…
刀鍛冶の話によりますと、元の薙刀を削り・打ち直して、形状を変えることもあるようです」
土「……」
それから、しばらく話は続き、島田は任に戻っていった
ジジジジ♪
鈴虫の鳴る中庭を眺めながら、土方は腕を組んでいる
黒紫の浴衣に漆黒の髪を後ろに束ねた姿は、端正な顔も相成って威圧感を増していた
土「…チッ、結局尻尾は掴めねーか
…三ヶ所か…胡散臭せー野郎っつーのは決定だな」
見上げると、星が輝いていた
死人が星になるんだとか…フッ、迷信だろーが
土(そーいや、天文学上の青龍は
二十八宿の東方七宿
…繋げると竜に見立てたらしいな…)
目を凝らす土方に、果たして見えたのだろうか
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