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中庭では、爽やかな雰囲気…とは間逆のどす黒い空気が流れている
舞(…勘弁して;)
長身に細身の沖田…しかし、はだけた隙間から覗く胸板は鍛え上げられたものだと知れる
沖「一君と何話してたの?(黒)」
嫉妬混じりに舞を見ると、沖田は斎藤を威圧した
斎「フッ…好みの女の話を聞かせていた」
対する斎藤は、沖田より背は低く華奢だが、常時隙の無い風体だ
着崩すことなく浴衣を身に付け、口数の少ない彼は、それでもかなりの腕前のようだ
沖「ヘェ…どんな子が好みなんです?」
舞(いや、そんな話してないから;)
焦る舞を尻目に、斎藤は挑発するように言葉を紡いだ
斎「舞のような女が好みだと、口説いていたところだ(黒)」
スタスタ
沖「冗談言ってんの? そーだよね…でなきゃ、斬るよ?」
斎「瞳孔が開いてるぞ…どーした?たかが数日共にしただけの女に、何故そこまで入れ込む?」
沖「分かりませんよ…ただ、この子に手を出したら、五体満足じゃいられないって覚悟して下さいね」
斎藤の胸元から手を離すと、沖田は舞の隣に腰掛けた
舞「あの~、話が読めないんだが…私は、守ってもらう程弱くないぞ?」
斎・沖「「……」」
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