饒舌と小説

ホントに本と

果たしてこれはなんなのだろう？
一枚の紙切れに疑問符が浮かぶ。

縦二十、横二十で合計四百のマス目が書かれた原稿用紙と言う名の紙切れ。

誰しもが見たことがあるであろう、小中学と夏休みの宿題の定番である読書感想文で使うあれだ。

それがかなりの枚数ある。しかもびっしりと文字を書かれて、そこいらで売られている小説一冊分くらいはあるのではなかろうか。

これは誰が書いたのだろう？　現部員か、それともOBの先輩の誰かか。読んだらある程度わかるだろうが……。

ふと考えて、私はそれを持ち帰ることにした。