馴れ初め

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明人と始めてあったのは、私が前勤めていた職場だったわね ちょうど、私が23で、明人が16だったはず 「今度この部署に配属されました、桐谷明人です。よろしくお願いします」 「よろしくね。えっと桐谷君は、藤本さんから何すれば良いのか教えてもらってね。藤本さんは、あそこにいるから」 「はい、わかりました」 明人が近づいてき 「えっと、藤本さん。よろしくお願いします」 「うん、よろしくね。じゃあ、さっそく教えるね」 「はいっ」 明人の第一印象は、なんか小動物っぽかったんだよなぁ だから、ほかの女子社員から人気で、みんな明人の教育係を代わってっていってきたなぁ なつかしいなぁ 最初の頃は、後ろをついて回ってたから、ほんと動物みたいで、仕事で失敗したら泣きそうになって、かわいかったな 素直だったな、あの頃の明人・・・ 今は、反抗的だし・・・・ そういえば、明人は、自分の店をもちたいから、デザインの勉強しながら、経営についての勉強も寝る間も惜しんで頑張っていたんだよね そんな姿をみて、なんかかっこいいなって思って意識し初めたんだよなぁ そんなある日、夜、階段でこけて、足怪我して明人に下まで送ってもらったんだよね 「きゃっ、いたっ」 「綾子さん、大丈夫ですか」 明人が駆け寄り 「綾子さん、立てますか?」 「むりぃ」 「はぁ・・・分かりましたよ。ほら、乗ってください」 このとき、明人かがんでくれて、おぶってくれたんだよなぁ 「えっいいよ、重たいし」 「いいから、早く乗ってください」 「わかったよう・・・重たくない」 「ぜんぜん重たくないですよ」 「・・・・・」 「綾子さん?」 「桐谷君の背中おっきいね」 「そうですか?」 「うん・・・」 このとき、なんか好きだなぁって思ったんだよね 明人には絶対言わないけどね
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