プロローグ

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今から12年前。 当時、隼人4才。 かなでと初めてであったのはかなでの母親が俺の家に遊びにきたときだった。 俺の母親とかなでの母親は高校からの親友だった。 お互い家が近かったので毎日一緒に遊んだ。 今日も家の近くの公園で遊んでいた。 「かなちゃん!一緒に滑り台すべろ。」 「うん。いいよ!」 そして二人は交互に滑り台をすべった。 「隼人君!」 「何?かなちゃん。」 「砂場で一緒に、お山作ってあそぼ!」 「いいよ!」 二人は砂場で山をつくりながら楽しんだ。 楽しい時間はすぐにすぎていった 今の時間は、夕方5時。 「もう、かえるわよ、かなでちゃん。」 かなでママは砂場で隼人と遊んでいるかなでのところに歩いてきた。 「わかった。ママ。」 「あの事、隼人君に言った?」 かなでの耳元で小声で言った。 「まだ。今言ってくるね。」 「わかったわ。」
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