プロローグ

3/4
前へ
/136ページ
次へ
「隼人君!」 「何?かなちゃん。」 「あたしね、明日遠くにね、引っ越すことになったの。」 かなでは悲しい顔でいった。 「そんなぁ僕、もっとかなちゃんと一緒に遊びたいよぉ!」 「う……うえーん!」 隼人は泣き出した。 「あたしも隼人君ともっと遊びたかったよ……」 かなでは涙目でいった。 隼人は砂場から立ち上がり、泣きながら走って公園をでていこうとした。 「ま……待ってよ!隼人君!明日見送りにきてくれるとうれしいな。」 泣きそうな声でいった。 「……」 隼人は一度は公園の入り口で止まったものの、聞いてないふりをして、振り返らず、走って公園をでていった。 「ママ!明日、隼人君ちゃんときてくれるかなぁ?」涙をぼろぼろ流しながらいった。 「きっときてくれるわよ。隼人君いい子だもん。」 「うん。わかった。」 ちゃんときてくれたらいいなぁ。
/136ページ

最初のコメントを投稿しよう!

21人が本棚に入れています
本棚に追加