21人が本棚に入れています
本棚に追加
「隼人君!」
「何?かなちゃん。」
「あたしね、明日遠くにね、引っ越すことになったの。」
かなでは悲しい顔でいった。
「そんなぁ僕、もっとかなちゃんと一緒に遊びたいよぉ!」
「う……うえーん!」
隼人は泣き出した。
「あたしも隼人君ともっと遊びたかったよ……」
かなでは涙目でいった。
隼人は砂場から立ち上がり、泣きながら走って公園をでていこうとした。
「ま……待ってよ!隼人君!明日見送りにきてくれるとうれしいな。」
泣きそうな声でいった。
「……」
隼人は一度は公園の入り口で止まったものの、聞いてないふりをして、振り返らず、走って公園をでていった。
「ママ!明日、隼人君ちゃんときてくれるかなぁ?」涙をぼろぼろ流しながらいった。
「きっときてくれるわよ。隼人君いい子だもん。」
「うん。わかった。」
ちゃんときてくれたらいいなぁ。
最初のコメントを投稿しよう!