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「…え、ちょっと…え?何その頭なのですよ…」
よく見たら女の子のように長い髪、その頭の上から伸びる長い何かはまるで兎の耳、目付きや声質、赤いジャージから覗く手やらで男性ってことは理解できる。
「なに驚いてるの、キミにだってあるでしょ」
「…え?」
そう言われて頭に手を回す、…何かある、残念なことに何かある、触ると耳を擽られた感覚。
「……大変、夢を見ているようなのです、耳が頭についているですの」
「夢じゃないよ、この村で動物と共鳴したから耳があるのさ、もちろん尻尾もね」
「さっきから意味がわかんないです!村って何?共鳴って何?アンタは何者なのですよ!」
「まあ落ち着きなよドブネズミくん」
こほん、そう彼はわざとらしく咳き込んだ
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