PART 3

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あの日の放課後。そのネックレスをプレゼントしたときの彼女の笑顔は、僕の胸に焼き付いている。 「ありがとう」 消え入りそうなその声も。 「ラプンツェル!」 僕は呼びかけた。 「犠牲者は子供二人だけなんだな?」 「バグ発生の時から周囲の状況はフォローしてる。間違いないわ」 ではあれは……こいつは…… 「三田さん……」 呟いた僕を、衝撃が襲った。 バグの突起のうちいくつかが触手のように伸びて、僕の両手足を拘束したのだ。 そのまま宙高く持ち上げられたかと思うと、さっき僕がやった倍の速度で地面に叩きつけられる。 もう一度同じプロセスを辿ろうとして、しかし触手は動かなかった。 僕の自慢はパワーだ。一度踏ん張れば、思うように扱うことなど出来るハズもない。 力比べの様相。すると、また突起の一つに変化が現れた。 ゆっくりと突起はその形を変えてゆき、やがて現れたのはーー三田さんの顔だ。
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