スポ根

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 またしても一本を取られた正彦だが、認めたくはなかった。強引に体当たりで義仁を崩し、大外で体ごと固い砂の地面に倒れ込んだ。   「ぐえっ」    腹と背に鈍痛が走る。   「一本だこの野郎!」    直ぐに立ち上がり少し間合いを取る正彦。   「ここからが本番だ!」    義仁はそれどころではない。腹を抑えへっぴり腰でようやく起き上がった。   「先に一本取ったじゃんよ! なんなの? バカなの? 死ねばいいのに」   「うっせおめーが死ね」   「うっせばーかばーか」 「バカアホドジマヌケ!」 「オタンコナス」 「チンドン屋」 「う○こたれ」 「僕がう○こたれならお前はう○こだバカ」 「う○こたれはう○こたらしてるけど、う○こはう○こたらしませんーお前の方がバカだバーカ!」 「う○こなんてたらしてませんー」 「絶対ですかー赤ちゃんの時も垂らしてないんですかー」
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