Mark

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「分かりました、中村先生。それじゃあ失礼します。」 あたしは部屋を立ち去った。 そして、階段をかけあがり屋上へ向かった。 ガチャッ 「良かった、誰もいなくて。」 バタンッ 「うっ…」 あたしは声を押し殺して、泣いた。 今までの想いはなんだったのだろう たくやくんは昔から喧嘩が強く正義感に溢れていて、そんなたくやくんがあたしにとってはヒーローみたいな存在で憧れていた でも、年が経っていくうちに憧れは恋へと変貌していた。 ずっと好きだったのにな… 憎たらしいほど綺麗な夕陽を見ながら、あたしはただただ泣き崩れた。
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