Mark

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だから、離れるべきなんだ。 俺はもう落ちきった。 こんなに辛い思いをするのは俺だけでいい、お前にとっての俺はヒーローのままでいいんだよ。 ここで話してる時だって心臓が壊れそうなほど高鳴っていた。 押し倒して、愛美の全てが見たいと馬鹿な妄想をしてしまうほど俺はもう壊れている。 明日からの愛美はきっと、俺をさけるだろう。 あいつにとって俺はヒーローだったのに、ヒーローに裏切られた。 かなりショックな顔してたな、そんなに俺を慕ってくれてたなんて嬉しすぎるけど… 冷たく接されても、突き放すような態度の愛美を見ても、俺はきっと愛美が好きなんだろうな。 お前を抱き締めて、キスマークを左胸につける。 永遠に、消えないように。 そして夜はずっと二人でいて、朝まで愛美の寝顔を見てるつもりだったのにいつの間にか寝ちゃって、愛美の声に起こされる。 そんな妄想、もう叶わないのにな…俺が自ら突き放したんだから。 それでも、妄想が止まらない。 俺は資料室の窓から夕陽を眺め、愛美を抱き締める妄想をしながら自分を抱き締めた。 完
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