I'm honey

情熱

［学年みんな、あなたが嫌いです。だからもう学校に来ないでください。］

［死ね］

［キモい］

［調子乗んなよ］

私宛に何枚もぐちゃぐちゃにされた悪口しか書いていない紙がまた下駄箱に入っていた。

「またか…」

私は汚れた上履きの中を覗いた。
そこには画鋲が入っていた。
こんなくだらない紙が入っているのも画鋲が入っているのも分かっていた。
だからこんなのなんとも思わない。

画鋲を全部取りだし、汚い上履きを履いて教室に向かう。

ガラガラガラッ

私が扉を開けた一瞬、教室にいたみんなは私の方を見た。
しかし入ってきたのが私だと分かった瞬間また友達との雑談で盛り上がり始めた。