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ガラガラガラッ
教室のドアを開け、あたし達が入ると何人かの女子が「おはよ～」と声をかけてくれた。
「ねぇ、昨日の宿題分かった？」
「いや、無理。数学の須賀先生難しいのばっかり宿題にするから昨日は全然進まなくて大変だったな～」
「やっぱりそうだよね～」
何人かの友達に適当に話しながら席に着き、多香子とお喋りを続けていると
ガラガラガラッ
「みんなおはよ～!!」
うちのクラスの人気者、影川未来（ｶｹﾞｶﾜ ﾐﾗｲ）ちゃんが教室に入ってきた。
「未来おはよ～」
「影川お前声デカすぎー」
「おはよ～、あたしの声大きいのは元からなの～!!」
明るく気さくで誰とでも仲良くなれるため、未来ちゃんはクラスの中でも人気者だった。
「小泉さん、おはよう。」
「・・・おはよ」
最近転校してきた小泉綾音（ｺｲｽﾞﾐ ｱﾔﾈ）さんにも挨拶してるけどまだ未来ちゃんのノリについていけてないみたい。
いつも本読んでるし。
「愛美？」
「ん？」
「ぼぅ～としてたけど大丈夫？」
「うん、大丈夫。」
あたしと多香子はお喋りを続けた。
すると、
キーンコーンカーンコーン
キーンコーンカーンコーン
と学校のチャイムが鳴り、
ガラガラガラッ
「お前ら席につけ～」
と先生が気だるそうに教室に入ってきた
。
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