Mark

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放課後 「おいお前、ちょっと手伝ってくれないか?」 多香子と廊下を歩いていた時、後ろから声がした。 普段だったら気づかなかったふりするか用事あるからとか言って断るけど、あたしは振り返った。 やっぱり… そこにはたくやくんがいた。 声だけで分かるよ、ずっと好きだったんだもん。 「愛美、どうする?あたし今日家の用事あるんだよね~」 「ん~…先帰ってていいよ、あたし中村先生の手伝いしてくる。」 「分かった、愛美じゃあね。」 「うん、バイバーイ…」 多香子の姿が見えなくなるまで見送った後、あたしは先生の元へ行った。 「先生どうしたんですか?」 「ん?ああ、これ一緒に運んでくれないか?俺一人だとちょっと重くてさ。」 「全然いいですよ。」 あたしは先生と古文の授業用のテキストなどを運びながら古文専用の資料室に向かった。 初めて資料室があることを知った時はびっくりしたけどこんな大きな学校だもん、あんまり不思議ではないよね。
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