It’s no use crying over spilt milk

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「あの、」 「あ?」 「君たちが、付き合ってることって…その、」 「なんだよ、うぜーな。はっきり言えよ」 「…えと、…割と有名らしい…よ?」 俯きながらボソボソと呟き、恐る恐る高木くんの顔を見ると意外にも無表情だった。 「ない」 「…へ?」 「付き合ってない、あいつとは」 付き合ってない、ですと? 「イヤイヤイヤイヤ嘘でしょ?さすがに図書室であんな破廉恥なことしといて付き合ってないだなんてそんな」 「セフレ」 「は?」 「だから、セックスフレンド」 「ダックスフンド?」 「馬鹿にしてんの?」 「お、おぉ…これが所謂ワンコ攻めってやつ…」 レベルが違いすぎた。何のって変態レベルのに違いない。 本子さんはこのことを言っていたのか。 「何お前、BL読むの?」 「?ビーグル?ワン…」 「俺猫派なんだけど」 さっきから高木くんと話が噛み合ってないような気がするけどまあいいだろう。ちなみに俺は犬派だ。
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