☆第二章~序章~☆

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あれから、何年過ぎただろうか…? "何年"、と言う年数ではないかもしれない。 "何百年"、かもしれない…。 兎に角、あれから幾年過ぎた。 相変わらず、この空間はわからない。 ただ、幾日かたつと温度が暖かくなり、また幾日かたつと今度は寒くなる、と言った変化がわかった。 そんな空間に居ると、自分自身の疑問点に幾つか気づく。 なぜ、この空間に居ると食物を食べなくて生きられるのか なぜ、この空間に居ると息が吸えるのか なぜ、この空間に居ると自分以外の"モノ"と出会わないのか …いや、これはそもそも自分以外"モノ"が無いと解釈はできる…――が、 そもそも自分は誰なのだ?なぜここに居る? ――少女は自問自答を繰り返す――……。 何も無い、この世界で…。
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