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どん!!
サニャの背中が、誰かの手によって押された。
「わぁ!!」
ざぶん!!
サニャはそのまま海の中へ入ってしまった。
一瞬何がおこったかわからず、固まってしまったが、急に息苦しくなり、急いで空気を吸おうと上へ泳ぐ。
「ぷはっ」
水面にあがり、息を数回すう。
「お姉さん!何するの―…」
ハッとした時には、辺りの風景が変わっていた。
(―…え?)
見たことの無い風景だった。
青々としていた風景の筈なのに、今サニャの目の前にある風景は、
赤、
炎の赤だった。
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