☆第二章☆

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「―――…。」 サニャは唖然としてしまった。 風で、炎を消せるとは思わなかった。 確かに突風だったら火は消せるが、あの大きな炎をまさか突風で消してしまうとは…。 その突風はどこから吹いてきたのだろうか? それは、サニャの後ろから。 ある、"声"と一緒に…。 (後ろに、誰かいるのかな…?) 人の気配は全くしないが、それでも後ろを振り返った。 人の気配はしなくとも、そこにはちゃんと人がいた。背丈の高い、銀髪の女性だった。 (あれ…?この人、どこかで――…。) 急に、意識が遠くなった。
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