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「―――…。」
サニャは唖然としてしまった。
風で、炎を消せるとは思わなかった。
確かに突風だったら火は消せるが、あの大きな炎をまさか突風で消してしまうとは…。
その突風はどこから吹いてきたのだろうか?
それは、サニャの後ろから。
ある、"声"と一緒に…。
(後ろに、誰かいるのかな…?)
人の気配は全くしないが、それでも後ろを振り返った。
人の気配はしなくとも、そこにはちゃんと人がいた。背丈の高い、銀髪の女性だった。
(あれ…?この人、どこかで――…。)
急に、意識が遠くなった。
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