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「わぁ!ありがとう、お母様!」
サニャはもらったお金を小さな右手で握り締めると、バザーのある方へと駆け出した。
「いってきます!」
バザーの騒音でかき消されてしまい、聞こえないままサニャは人混みへと消えた。
「うふふ。サニャったら、あんなにはしゃいじゃって…。」
静かに微笑むと、母は家の中へと入っていった。
「……、…?キャーっ!!」
ざわざわ…
人々の話し声が、楽しそうに家の中まで響いてきた。
―――――………。
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