☆第一章☆

3/7
前へ
/64ページ
次へ
「わぁ!ありがとう、お母様!」 サニャはもらったお金を小さな右手で握り締めると、バザーのある方へと駆け出した。 「いってきます!」 バザーの騒音でかき消されてしまい、聞こえないままサニャは人混みへと消えた。 「うふふ。サニャったら、あんなにはしゃいじゃって…。」 静かに微笑むと、母は家の中へと入っていった。 「……、…?キャーっ!!」 ざわざわ… 人々の話し声が、楽しそうに家の中まで響いてきた。 ―――――………。
/64ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加