☆第一章☆

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五分後、美味しそうなお好み焼きができ上がった。 「ほらよ。お待ちどうさん。」 「わぁ!ありがとう!!」 出来立ての、熱々のお好み焼きを受け取った。 あまりにも熱すぎで、思わず「あつっ」と小さく言ってしまう。 少しずつ冷ましながら、受け取ったお箸で一口サイズに切ると、口の中に入れる。 「!」 「どうだ?」 次のお好み焼きを作るため、新しく油をひき直しながらサニャに聞く。 「美味しいよ!ファラお兄ちゃん!」 口のまわりをソースで汚しながら、笑って言う。 「だろう!?」 ハハッと笑うと、ふと目の前にいるお客さん(と思われる人)に眼が止まる。 「いらっしゃい。」 「あの…お好み焼きを一つくれますか?」 夢中になってお好み焼きを焼いていたせいか、気づくと辺りはお客さんだらけだった。 そして、少し落ち着いた頃にサニャを思い出したが、どれ程時間がたってたのか、サニャの姿は無かった。
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