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五分後、美味しそうなお好み焼きができ上がった。
「ほらよ。お待ちどうさん。」
「わぁ!ありがとう!!」
出来立ての、熱々のお好み焼きを受け取った。
あまりにも熱すぎで、思わず「あつっ」と小さく言ってしまう。
少しずつ冷ましながら、受け取ったお箸で一口サイズに切ると、口の中に入れる。
「!」
「どうだ?」
次のお好み焼きを作るため、新しく油をひき直しながらサニャに聞く。
「美味しいよ!ファラお兄ちゃん!」
口のまわりをソースで汚しながら、笑って言う。
「だろう!?」
ハハッと笑うと、ふと目の前にいるお客さん(と思われる人)に眼が止まる。
「いらっしゃい。」
「あの…お好み焼きを一つくれますか?」
夢中になってお好み焼きを焼いていたせいか、気づくと辺りはお客さんだらけだった。
そして、少し落ち着いた頃にサニャを思い出したが、どれ程時間がたってたのか、サニャの姿は無かった。
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