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あるところに高校生の男の子がいました。 その男の子は、学校で訳もなく孤立しています。 人と関わることが苦手だからです。 ある日、男の子はネットの掲示板で、ある女の子と知り合います。 そして好きになりました。 今までで一番。 この世で一番好きに。 そして日は経ち、ある日曜日。 男の子のところに、ある少年が来ました。 その少年は、男の子と瓜二つで年もほぼ変わらないのです。 男の子はその日初めて、自分に双子の弟がいることを知りました。 双子の弟は今まで遠い親戚に育てられていました。 双子の兄がいる、ということを知らされずに。 高校には進学せず、バイトをする日々です。 ある日突然、双子の兄の存在を知らされました。 困惑するのも無理はないでしょう。 なんとか、双子の兄の家の住所を聞くと次の日曜日に行くと決めました。 そして、その日曜日。 二人は初めて顔を合わせました。 身長も体系も声も同じ。 違うところは、唇の上にほくろがあるのが兄、ということだけでしょう。 そして、二人は散歩に出掛けました。 近くの公園辺りに行きました。 公園の隣には視野が悪い道路があります。 公園に着いたのですが、兄は骨折から治ったばかりの足なので走ることは医者に禁止されていました。 なので他のたくさんの遊びをして遊びました。 そして帰るのころ。 来た道を帰るのと、視野の悪い道路に、喧嘩をした後らしい子猫が足を引きずっていました。 兄は動物が大好きなので、助けに行こうと思いました。 小走りで近くに寄って行きました。 すると、トラックらしきエンジン音がいきなりしました。 気付いたらときには遅かったです。 一人と一匹は即死らしくて…。 兄は猫を守ろうとして…。 次の日。 月曜日なので学校があります。 兄のクラスでは一人も休んでいません。 なぜなら弟が代わりに出席しているから。 兄の彼女にもメールをします。 一人のデータだけ大切に保管されてたので彼女だとすぐわかりました。 僕は優しい兄をもちました。 そして今日も弟の、兄ごっこが始まるのでした。
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